プロフィール

4sea

Author:4sea
元気があれば、何でもできる!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月別アーカイブ

フリーエリア

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

連続小説『水愛』(スイート)第一話~芽吹き~
001 芽吹き

「一応、うちも会社ですからね。」
 窓越しに見えるほぼ満開の桜を視界の端で意識しつつ、照れくさそうに社長の佐々幸太郎は笑った。経歴からして40代半ばのはずだが、スポーツマン風の短髪と長身から繰り出される艶のある太い声のせいかまだ若く見える。大手水産会社の社員だった幸太郎は、企業内ベンチャー企画に手を挙げて西暦2009年に株式会社 水愛(スイート)を設立。親会社発祥の地への恩返しを旗印に、市民の生活に密着したビジネスを展開してきた。



「私も気合を入れたい案件なだけに年度予算として組んでおこうと思って、春を待つことになったんです。水愛のメンバーは賛同してくれてますが、あまり好き勝手すると水産から目を付けられますからねぇ。」
 水愛の事業内容は自販機の設置や九州地方の人気喫茶店チェーンのフランチャイズといった一見地味なものばかりだが、幸いなことに水産会社の中では目新しい取り組みで、充分なインパクトがあった。また、発症の地への恩返しという趣旨から、高齢者が多い地区に敢えて自販機を置いたり喫茶店を開店したりしているのだが、これが予想外の好業績を生んでいる。某バーガーショップの成功例を参考に地元のシニア層を積極的に採用していることもあり、地元の満足度も良好。滑り出しは上々といえる。


「ということになりますと、やはり出演者は地元出身が宜しいでしょうか?」
「できれば、そうですね。良い方いらっしゃいますかね?」
 この会話の流れだと60代を紹介されるのではないかと身構えた幸太郎だったが、そこは杞憂に終わったようだ。

「広島を拠点としたモデルさんの紹介会社がありますので、そちらに当たってみます。例えば・・・」



 広告代理店の営業部員である宮原薫はAラインのスカートから伸びる白い脚と耳にかけた髪を崩すことなく、足元のトートバッグに手を伸ばした。



 いたってスムーズな嫌味の無い仕草で愛用のクロームノートを開く。これはノートパソコンにして数秒で起動する優れもので薫の必須アイテムだ。これはグーグルクロームというウェブブラウザ上で全てのオペレーションが行われているのが特徴で、それ故にハードウェアのスペックの割に動作が極めて速く、バッテリーの持ちも良い。そして低価格である。日本ではまだそう見かけない代物だが、米国のラップトップパソコンのOSでは既にシェアトップとなっている。



「例えばこのモデルさんは市内の方です。私も何度か一緒に仕事をしています。」
 画面には清楚で健康的で自然な雰囲気を漂わしながらも、やや遠慮がちなYumiの笑顔が映っていた。年齢は20代前半といったところだろうか。

「驚きましたね・・・。この方、今回のイメージにぴったりです。もしかすると、この近くのレストランウェディングのイメージガールの方ですかね?」
 メイクで随分印象が変わるもんだなと内心思いつつも、幸太郎の腹は決まっていた。

「よくご存知で。ただ・・・」
 薫のうっすらと淡く彩られた唇は次の言葉を一旦は言い澱みつつも、最近起きた予想外の出来事を重々しく口にした。



「とある大企業のイメージガールにほぼ決まりかけていたんです。Yumiさんの人柄はその企業が長くお付き合いしたい消費者像そのものだと広報の方が推してくださって。」
 幸太郎の目が一瞬鋭く光った。

「ところが、法務室から待ったが掛かったんです。Yumiさんは海外だと子供に見えてしまうのではないか、と。子供を広告塔に使うことを良しとしない国もあるとのことでして・・・。」



 幸太郎は思わず吹き出してしまった。
「あっはっはっ!それってうちの水産の話でしょ?両方とも誰の発言か大体分かりますよ。そりゃあ残念でしたねぇ。今度会った時に言っときますよ。」
 薫は気づいて欲しかったような欲しくなかったような複雑な表情を見せながらも、おそるおそる聞いてみた。

「水愛さんでは大丈夫でしょうか?」
 幸太郎は自分の悪戯っぽい性格を素直にさらけ出せるこの相手の存在が有難かった。それでなくともこの界隈の広告代理店の営業員ときたら、何を勘違いしているのかツンとした態度で上から目線で接してくる者や、逆にヘラヘラした態度で馴々しい者がいたり、挙げ句の果てには帯同するカメラマンにその辺りのフォローをされる始末だ。そんな中で薫はクライアントと一定の距離感を保ちつつも、嫌味のない立ち居振る舞いと、誠実で親しみやすい性格から固定客を掴みつつあった。

「宮原さん、それ嫌味ですか?うちはせいぜい県内で手一杯なのに、海外の心配だななんて。いやぁ、参ったなぁ。」

 そうは言いつつも、諸事情あって今回は県内に留まる話ではない。中国地方全域に向けたテレビCMである。幸太郎にとっても薫にとっても大きな勝負であった。そして、その勝負に無名の地元モデルのYumiが抜擢されようとしていた。

 Yumiは地元の大学の生活環境系の学科を卒業したものの、折からの不況で就職活動が思うように進んでおらず、専攻とはまるで関係のないギフトショップを展開する会社に就職した。



 広島市内のギフトショップに配属されたものの従業員で正社員はYumiを含めて3名。処理しなければならない山のようなオーダーと毎日闘い、深夜1時にスクーターで帰宅する日々が続いた。



ある夜、Yumiは自宅のガレージにスクーターを乗り上げる際、アクセルを開けすぎて雨戸に接触してしまった。幸い怪我もなく、雨戸にへこみができてスクーターの樹脂パーツが破損した程度で済んだのだが、夜中にしては派手な音が近所に鳴り響いてしまった。前々からYumiの超過労働に不満を表していた父の堪忍袋の緒が切れ、入社10ヶ月で退職となった。退職後は細々とアルバイトをしながら生活をしていた。



 ある日、Yumiは父の勤める職場に案内があったという商工会主催の街中ウォーキングイベントに参加させられた。平たく言えば商店街の活性化を狙った食べ歩きと婚活パーティーを兼ね合わせたような、どうにも発想が田舎臭いイベントだった。



 そのイベントの広報を担当していたのが薫だ。薫は次回のパーティーの広報用に写真を撮っていたのだが、ファインダー越しのYumiは明らかに普通の参加者とは違って見えた。Yumiの街を歩く姿、食べ物を口にする時の仕草、他の参加者と談笑する際の佇まい、それらのどれもがイベントの田舎臭さを吹き飛ばすほどのインパクトがあった。



 彼女にはなにかこう惹き付けるものがある、そう思った薫はイベント終了後にYumiに話しかけ、自分がよく利用するモデル紹介業者に登録するよう説得しつつ、半ば強引に手続きを済ませてしまった。それからYumiは市内の企業・商店のちょっとした広告のモデルを幾つか務めるようになった。もちろん、そのほとんどが薫経由のオファーだった。
 



 薫は東京時代のクオリティーを再現できるこのモデルと、その飾りっ気のない人柄を大いに気に入っていた。それ故、前回の水産のイメージガールの件は広島支店としてもかなり大きな話であったし、成功する確信もあっただけに、法務室の待ったが入った時は酷く塞ぎ込んでしまった。そんな薫にYumiが掛けた「私、少しホッとしています。」の言葉とその優しい声音に薫は涙し、必ずやこのモデルと大きな仕事を仕留めてみせると心に誓ったのだった。
 
 そんな薫にとって今回の水愛の件は、水産の時よりは小粒ながらも心が躍る話であった。理由あって中国地方全域に流す予定のテレビCMであるし、何よりあのチャーミングな佐々幸太郎の会社だ。Yumiとの相性も良いに違いない。今回のテレビCMが成功すれば水愛の業績も安定軌道に乗るだろうし、これからの三者の長い付き合いも期待できる。



 やや緊張気味のYumiを連れて幸太郎の社長室に入った薫は、思いもよらぬ彼の真意を聞くことになる。非常に品質の良いミネラルウォーターの販売を開始するとは聞いていたのだが・・・。これは今までの仕事とはどこか違う。彼の艶のある太い声のせいだろうか、なんだか少し胸騒ぎを感じながらも薫は完全に幸太郎のペースに飲まれつつあった。



第二話に続く

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありませんが、今後の連載の参考となりそうな情報がございましたらお寄せ頂けると幸いです。

連絡先
https://twitter.com/4_Sea_




スポンサーサイト
連続小説『水愛』(スイート) 目次
目次
トルストイの「戦争と平和」の小説を借りてみたのだが・・・


昨年のテレビドラマが凄く印象に残っていたので、小説を図書館で借りてきたんだけど・・・

ギブアップしました。

私の堪え性の問題かもしれませんが、原版も和訳も古いのが原因なのかもしれない。

文学の世界も日進月歩なのかなぁ。




BBC RadioをPC、スマホ、車で聞く方法
BBC RadioをPC、スマホ、車で聞く方法を発見したので、リスニングのスピード慣れのために聞いています。(まだまだ内容はよく聞き取れてないけど)

○PCで聞く方法
 tuneinというサイトから世界各地のラジオを聞くことができます。
 (ラジオ局がネット放送を提供している場合に限る)

○スマホで聞く方法(初級)
 同じくtuneinのアプリを入れると聞くことができます。

○スマホで聞く方法(上級)
 音声のみとはいえ長時間聞くとそれなりの通信料になりますから、
 通信制限が掛かる可能性があります。
 私が使っている格安SIM(OCNモバイルONE)は、自分で速度を200kbpsに落とすことができるのですが、こうすると通信料がカウントされなくなり、通信制限を気にせず長時間聞くことができます。
 音声のみなので200kbpsでも充分です。
 (格安SIMの利用にはSIMフリースマホが必要です)


○車で聞く方法
 スマホからカーオディーオにブルートゥース、FM、LINE入力で音声を送れば聞くことができます。

オススメのチャンネル
 BBC Radio 4:現地のニュース、ラジオドラマが中心。気象情報、それも船舶向けが流れたりするとチャンネルを変えるのがベター。

 BBC World Service 日本では一番有名なチャンネルかと。ただ、同じニュースを繰り返し聞かされるので、私は4が好きです。

 BBC radio 1:車で同乗者が居る時はこれ。
 若者向けの音楽が中心。ただし日本時間の午前は現地の深夜のせいか、私的には理解不能な曲が延々と流れてます。日本時間午後からがオススメです。

 BBC Radio 2:30〜40代以上向けの音楽が中心。日本時間午前はこちらの方が馴染む、

以上、みなさんもお気軽にイギリスのラジオ放送を楽しんでみませんか?














 





空気清浄機と部屋干し衣類乾燥機のお手入れ
GW最終日ではありますが、福島県の浪江・双葉の山火事と、中国方面からの黄砂の影響で、引き続き引き篭もって空気清浄機のメンテ等をやっています。

まずは昨日から実施中の空気清浄機のお手入れ


脱臭フィルターを水で丸洗いした結果ですが、若干脂っぽい臭いがしていた2台のうち1台は気にならないレベルに。


もう一台はあまり変わらず・・・。
なので、HEPAフィルター1台分のみ次の週末までに届くよう発注することにします。


脂っぽい臭いの原因ですが、おそらくリビング(LDKタイプ)で長く使っていたことかと思います。
寝室用の機体の埃の付着が凄くて、風量が落ちやすいのでたまにローテーションしちゃってたので、臭いがマシな方は比較的LDKでの利用期間が短かったということでしょう。

また、空気清浄機の内部のお掃除も本日行ったのですが、埃の付着が凄い寝室用の機体の内部は意外に汚れてませんでした。
埃の内訳は繊維クズで、各種フィルターでほとんどキャッチできていたということかと思います。

一方、脂っぽい臭いがする機体の内部は、よく拭き取らないと落ちない茶色っぽい汚れが酷かったです。
調理中に発生した油の細かい飛沫がHEPAを通り抜けて、内部に沈着しているのかな?
炒め物等の油の飛沫が発生しそうな時は、空気清浄機をオフ、もしくは風量を最弱にしておいた方がよいかもしれません。
また今後はキッチンのある部屋で使っている機体(フィルター)はローテーションの対象外とします。
キッチン用のみ数年でHEPA交換、残りは10年を目指す(笑)。
どちらにせよ水で丸洗いできないHEPAは汚れてしまうと交換するしかありませんので、
HEPA延命のため3Mのフィルタレット(プレミアムグレード、ロールタイプ)をHEPAの手前に敷きました。



次に、部屋干し用の除湿乾燥機のメンテです。
うちはパナソニックのハイブリッド型(デシカント方式とコンプレッサー方式の併用)を2台使っています。

(↑のかなり古いモデル)

これはあまりメンテできるところが無いので、表のフィルターの埃を取るだけなのですが、
今回はこちらにも3Mのフィルタレットを敷いてみました。
もし衣類に花粉とかカビ由来の粒子とかが付着していたとき、キャッチしてくれるとイイなぁと。

ところで、3.11前はこれ1台で乾いてたのですが
2013年に1台追加しないと部屋干し臭がするようになり、
2015年頃には扇風機1台を追加しないといけなくなり、
2016年には更にもう1台扇風機を追加しないといけない羽目になりました。
いったいどういうことなのでしょうか・・・。

昔から洗濯機のサイズは変わってなく、だいたい衣類が洗濯機の適量に達してから洗濯するようにしていたので、衣類の量には差がないはずなのですが・・・。

そもそも10年くらい前は全季節エアコンのみで部屋干しでカラっと乾いてたんですけどね。

バスタオルなんて週に1度しか洗わなくても大丈夫だったくらいですが(汗)、
今は洗濯が終わるとダッシュで、風の当たり具合に注意しながら干さないといけません。
専門家じゃないので全く分かりませんが、微生物の世界で何かしらの変化が起きているのかな?とか思っています。

ちなみに、ちょっと前(冬場)に日本より気温が低くて高湿度な地域にしばらく滞在していたのですが、
そこの滞在先がかつての私のようにバスタオルとフェイスタオルを週に1回しか洗ってくれないスタイルでした。
しかし、10年前と同じく、何も問題ありませんでした。
日本より気温が低くて高湿度で、しかも夜の10時に暖房が停止するという環境だったのに。
最近の事象は日本だけに限った話なのでしょうか。
部屋の適当なところに、入浴中以外は常にバスタオルが掛かっているという
懐かしい光景に少し感動しました。

<参考>




同じHEPAフィルターが使える現役機種↓


HEPA式以外の空気清浄機




検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。